販促レポート
購買を後押し、客単価をアップさせる店舗レイアウト
繁盛店の売り場は、買い物がしやすくなるように設計されています。客単価を上げるためには、法則に則った店舗レイアウト整備が必須。この記事では、客単価アップに繋がる店舗レイアウトのポイントについてお伝えしていきます。
客単価を上げるための下準備
お客さんが来ているのに客単価が上がらず、売上が延びないといったことはありませんか？
来店するお客さんの8割以上が、店内で買うものを決めています。店内で積極的に購買活動を行ってもらうためには、「商品を見つける」から「購買決定をする」までをいかにしてスムーズな流れの店舗レイアウトになっているかにかかっています。
また、客単価を上げるための下準備として
- 店舗にできるだけ長く滞在してもらう
- 一つでも多くの商品の存在を知ってもらう
- 商品の良さや詳細情報を深く知ってもらう
- 実際に商品を手にとって体感してもらう
ファッションやアクセサリー、雑貨店や靴店など、業種を問わず上記プロセスを考慮することで、より多くの情報を伝えられるようになります。店舗に長く滞在してもらえれば商品を手にとって貰える可能性が高まり、商品を手に取って貰えれば必然的に長く滞在してもらえることに繋がるのは当然のことです。
次章では、さらに具体的な事例についてご紹介します。
入店を促す店舗レイアウトのコツ
初めてのお店は誰でも入りづらいもの。店舗内の様子がわかると安心感が湧くため、入り口からの視界を確保しておきましょう。
入りやすい店頭のコツ
良い店舗レイアウトの設計は店頭から始まっていて、入り口で店舗内に興味を抱かせることが大切です。店頭から「目玉商品がチラリと見える」ことや「キャンペーンの垂れ幕でアピールする」などが入店のキッカケになります。
店内の奥に進ませるコツ
入店したお客さんを入り口で帰さないためにも、売り場の奥に商品ディスプレイや興味をそそる音声を流すと店舗の奥へ足が進みやすくなります。退店しやすい店舗レイアウトにすると店舗に入りやすいということも知られています。
見つけやすい商品棚
多くのお店では商品をジャンルごとに分けて陳列しています。商品棚の上だけではなく、店舗内のサインを入念に計画し、どこからでも目的の商品棚の場所が分かるように設計することで諦めて退店することを避けることができます。
客単価アップに繋がる店舗レイアウトの工夫
客単価アップのためには、お客さんに少しでも多く商品情報を知ってもらう必要があります。ここでは滞在時間を伸ばし、商品が手に取りやすい店舗レイアウトをお伝えします。
商品を見つけてもらう工夫
商品を見つけてもらうには、商品がお客さんの視界に入る必要があります。目線の高さは一般的に150センチが最も見やすく「平均視点」と呼ばれるそうで、目線はやがてアルファベットのZのような動きを辿ることも知られています。商品棚の左側・高さ150センチに注目商品を置き、その周りに関連商品を配置することで「ついで買い」による客単価アップが期待できます。
商品を手にとってもらう工夫
実際に商品を手にとってもらうにはPOP広告やサンプルの活用が効果的です。特に新製品は新しさから目を引くものの、「失敗はしたくない」や「後悔したくない」という消費者心理から購買を避けてしまう方も多いと言われています。その際、サンプルが売り場にあれば使用感を確認でき、新製品購買へのハードルを下げることで予定外の商品購入に繋げられます。
商品棚で立ち止まってもらう工夫
見通しが良過ぎたり通路が広過ぎたりする店舗はお客さんの歩速が早くなりがちです。場合によっては、商品棚を不規則に配置しジャンルの異なる商品を陳列することを織り交ぜ、歩速を落としゆっくり回遊してもらう工夫も必要です。ドン・キホーテがあえて店内を複雑にし、滞在時間を伸ばし売上アップに繋げたのは有名な話です。
いかがだったでしょうか？
店舗レイアウトを整備することで、より多くの商品情報を伝えることができます。この記事を参考に買い物がしやすい売り場を設計してみてください。